森書物史概論          書物史ワーキンググループ:編    
 


   序章 人間書物


   1章  巻物の発生


   2章  紙の発見


   3章  書物の書写


   4章  冊子の発見


   5章  印刷術の発見

 

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書物史研究会と書物史ワーキンググループについて


書物史研究会は森縣氏を中心にした有志により、「書物の歴史を通じて書物とはなにかを考える」ことを目的に1993年に設立され、爾来、月に一度の定例会での、森氏による講義や会員による発表、ゲストを招いての講演、実技、関連機関への見学会などの活動を行ってきた。

2002年に会としての活動を休止するに当たって、これまでの森氏の講義録をホームページとしてまとめながら、森・書物史を学んでいきたいと願う若手によるワーキング・グループが発足した。メンバーは会の後期に参加したり、新たに書物史を学びたいと願う、修補や製本などの「本の仕事」に関わる人たちである。

森氏がこれまでに書き留めた膨大な量のテキストは、一貫した論旨に裏付けられたものとはいえ、時に難解で、また古今と洋の東西にわたる該博な知識からの豊富な引用や語句を後追いし理解するのにも予想以上に手間取った。

いま現在でも、森氏のテキストを完全に読解し整理したとはいいがたいし、ホームページを作成するに当たって、図版や関連資料の提示なども足りない部分があるが、森氏の研究自体も今なお継続されていることでもあり、とりあえずの「まとめ」としてご理解いただき、追って充実させていくことでお許しねがいたい。

 


森 縣  Mori Wataru


1957年早稲田大学卒業後、宮内庁書陵部に勤務。
図書寮文庫蔵書の保存管理に携わる。
国会図書館支部宮内庁図書館員を兼務。
1993年から「書物史研究会」で書物史の連続講義を行い、2002年の同会の休止後の現在も研究を継続中。文化財保存修復学会会員。


書物史ワーキンググループ

 
岡橋明子  Okahashi Akiko
  
小井戸幸子 Koido Sachiko
 
近藤理恵  Kondo Rie
  
永島真帆子 Nagashima Mahoko

坂東優美  Bando Yumi 
 
藤井敬子  Fujii Keiko
  
村上直子  Murakami Naoko  


書物史研究会   1993-2002


書物史研究会は、かなやひろたか氏(かなや工房)、木部徹氏(当時・有限会社キャット、現・有限会社資料保存器材)両氏の呼びかけにより、森縣氏(当時・宮内庁書陵部)を囲む勉強会として発足した。事務局を有限会社キャット内においた。解散時の会員数は約30名。

1993年1月の第1回の会合以来、毎月定例会を開催した。以下に過去の定例会の内容一覧を掲げる。

定例会内容一覧(敬称略)
第1-7回 (93.1-7) 森縣(宮内庁書陵部)「書物の構造並びに装幀変遷史試論(1-7)」
第8回 (93. 8) かなやひろたか(かなや工房)「自由な発想で-巻子から冊子へ-」実習
第9回 (93.9)  森縣「書籍構造並びに装幀変遷史-参考年表に沿って-」  
           鈴木英治(有限会社キャット)「紙について」
第10回 (93.10) 木部徹(有限会社キャット)「冊子の誕生(The birth of the codex)
                      近年の聖書考古学の研究成果」
第11回 (93.11) 木部徹「モノとしての冊子本」
第12回 (93.12) 大井三代子(実践女子大学図書館)「書物から何がわかるか-実践女子
                      大学図書館見学」
策13回 (94. 1) 「書物はとじてから書くか、書いてからとじるか」ディスカッション
第14回 (94. 3) 森縣「書物の装幀とその素材との関わりについて」
第15回 (94. 4) 森縣「大内田貞郎氏の論文を読んで-『東洋における書物装訂について』 」
策16回 (94. 5) 木部徹「古代の書物-字・粘土板・パピルス-」
第17回 (94. 6) 相沢元子(有限会社キャット)「阿辻哲次氏の著書を読んで」
第18回 (94. 7) 小高英夫(石川文化事業財団お茶の水図書館)
                     「新修成簀堂文庫善本目録を読む」
策19回 (94. 8) かなやひろたか「折りとたとう-折り目の記憶カ-」実習
第20回 (94. 9) 森縣「東洋の冊子発生論に関する一考察-
                      大内田貞郎氏の『東洋における書物装訂について』を読んで-」
第21回 (94.10) 大井三代子「写本と伝本-狭衣物語を例に-」
策22回 (94.11) 大山清二(国立国会図書館)
          「和装本の材料などに関連して-延喜式を読む-」
策23回 (94.12) 「静嘉堂文庫の古典籍-第一回中国の宋・元時代の版本-」展覧会見学
策24回 (95. 1) 増田はるみ(静嘉堂文庫)「静嘉堂文庫所蔵本を中心に、宋元版について」
第25回 (95. 2) 歌野博(国文学研究資料館)「近世の出版手続きについて」
策26回 (96. 3) 森縣「『中国の印刷術』を読む(訳者のひとり石橋正子氏を迎えて)」
第27回 (95. 4) 藤森馨(図書館情報大学)「大和綴じをめぐって」
第28回 (95. 5) 森縣「東洋における書物の歴史を考える」
第29回 (95. 6) 石橋正子(神奈川県立図書館)「『紙の道』の旅から」
第30-32回 (95.7-9) 森縣「書物の歴史(1-3)」
第33回 (95.10) 「大内田氏、森上氏を囲んで」
第34回 (95.11) 森縣「書物の歴史(4)」
第35回 (95.12) 森縣「書物の歴史(5)」
第36回 (96. 1) 森縣「書物の歴史(6)」 第3章 書物の起源
第37回 (96. 2) 森縣「書物の歴史(7)」 第4章 書物の発展
第38回 (96. 3) 森縣「書物の歴史(8)」 第4章 (続き)
第39回 (96. 4) 森縣「書物の歴史(9)」 第5章東洋(中国)における冊子の発見
第40回 (96. 5)河本洋一(自由の森学園)「4世紀のコプト語『詩編』について」
第41回 (96. 6) 河本「4世紀のコプト語『詩編』について(続き)」
                森「書物の歴史(10)」 第5章 冊子の発見
第42回 (96. 7) 森「書物の歴史(11)」 第6章 東洋の冊子装幀の変節
第43回 (96. 8) 木部徹「敦煌遺物『観音経』冊子の製本について」
第44回 (96. 9) 森「書物の歴史(12)」 第7章 第二印刷革命(活字印刷の発見)
第45回 (96.10) 森「書物の歴史(13)」 第8章 近代の書物(書物の近代化)
第46回 (96.11) 滝口富夫(八木書店)「CD-ROM出版について]
第47回 (96.12) 森「書物の歴史(14・最終回)」 第10章 書物発達史に見られる一般原理
第48回 (97. 1) 新年会
第49回 (97. 2) 櫛笥節男(宮内庁書陵部)「綴葉装本および粘葉装本の書写と装訂の前後
          関係について」
第50回 (97. 3) 大貫伸樹(近代書誌研究会)「円本全集に見る装丁の家内制手工業から
                     工業生産品への変遷」
第51回 (97. 5) 雪嶋宏一(早稲田大学図書館)「西洋書誌学の現状-インキュナブラ研究を
                     中心に」
第52回 (97. 6) 岡本・小高・佐藤(お茶の水図書館)「成簀堂善本を"書物史"から見る」
第53回 (97. 6) 成簀堂文庫見学続会
      (97. 9) 臨時総会
第54回 (97.12) 河本洋一「コプト綴じ」実習
第55回 (98. 2) 櫛笥節男「大和綴じ(胡蝶装)」実習
第56回 (98. 4) 森縣「書物史再説」
第57回 (98. 7) 紙の博物館見学
第58回 (98. 9) 木部徹「インターネットに見る書物史」
第59回 (98.10) 森縣「『古典籍の話』について」
第60回 (98.11) 岡本幸治(アトリエ・ド・クレ)「ビザンチン製本:1」
第61回 (98.12) 「静嘉堂文庫見学会」
第62回 (99. 2) 岡本幸治「ビザンチン製本:2」
第63回 (99. 4)共同討議『日本古典籍書誌学辞典』について
第64回 (99. 5) 「百万塔陀羅尼の料紙分析について」ゲスト:宍倉佐敏
第65回 (99. 6) 岡本幸治「ビザンチン製本:3」(ビザンチンをとじる)
第66回 (99. 7) 岡本幸治「前回の続き」
第67回 (99. 9) 木部徹「折りと綴じから冊子形態を一覧する」
第68回 (99.10) 森縣「冊子東伝説の検討」  木部徹 スジルマイ「中世製本の考古学」、 
                      シンナリー「敦煌の製本」の抄訳および紹介
第69回 (99.11) 河本洋一「地中海地域の初期冊子(その1 ナグハマディ写本)」
第70回 (99.12) 内澤旬子「韓国における漢字書体 - 高麗大蔵経がCD-ROMになるまで」
第71回 (00. 2) 岡本幸治「ビザンチン製本:4」 (<イヴァン・ドイチェフ>スラブ=ビザンチン
                      研究センター所蔵ビザンチン写本の製本の紹介)
第72回 (00. 3) 河本洋一「冊子の発生:東洋と地中海世界」
第73回 (00. 4) 田中公子「東洋の製本形態を概観する」
第74回 (00. 5) 森縣「書誌学は書物の何を研究するのか(書物学60の疑問)」
第75回 (00. 6) 河本洋一「Victor Codex:背バンド製本のはじまり」
          (00. 7) 臨時総会
第76回 (00. 9) 森縣「現在行われている印刷物の各種の形から、書物の形態を考える」
第77回 (00.11) 印刷博物館見学
第78回 (00.11) 森縣「書物の形態を借りた文書 他」
第79回 (01.01) 森縣「科学的保存と修理」 岡本幸治「『西洋の書物工房』の紹介」
                      他(予定変更のため小テーマ)
第80回 (01.02) 森縣「書物の歴史 1」
第81回 (01.03) 河本洋一「地中海文明の冊子の発生 1」森(1月の続き)
第82回 (01.04) 森縣「書物の歴史 第1章 書物の発生 1 巻物の発生」
第83回 (01.05) 岡本幸治「ビザンチン製本とは何か(その5)ビザンチン製本の工程と形態
                      の意味するもの」
第84回 (01.06) 森縣「書物の歴史 第2章 紙の発見」
第85回 (01.07) 木部徹『綴葉装はどこから来たか?敦煌の「複数括・オールアロング・中綴
                       じ」冊子について(1)』
第86回 (01.09) 森縣「書物の歴史 第3章 冊子の発見」
第87回 (01.10) 森縣「書物の歴史 第4章 写本の製作と本文批判」
第88回 (01.11) 森縣「書物の歴史 第5章 印刷術の発見 第1節」
第89回 (02.01) 森縣:書物や文書の現物、レプリカを見ながら主に和漢籍について話しあ
                       う会
第90回 (02.02) 河本・田中「印刷博物誌」を書物史の観点から読む
第91回 (02.03) 森縣「書物の歴史 第5章 印刷術の発見」続
第92回 (02.04) 柴田光彦(国立博物館研究員)「図書資料の雑話」『「明暗」修復の記録』
                     『シルクロードのまもり-中国甘粛木簡古墓文物展-』、『百万塔陀羅尼』
第93回 (02.05) 印刷博物館「ヴァティカン教皇庁図書館展」見学
第94回 (02.06) 森縣「東洋の装幀形態の概観」
            イタリア・トスカーナ地方の製本のワークショップの報告(岡本・河本)
第95回 (02.07) 木村雅彦(デザイナー) 「トラヤヌス帝の碑文がかたる」
                      富岡麻理(慶應大学大学院)「慶應HUMIプロジェクト、ポーランドのグーテン
                      ベルグ聖書」
第96回 (02.09) 折田洋晴(国立国会図書館)「本の進化論」
第97回 (02.10) 紅野謙介氏(日本大学文理学部図書館長)「挿絵と近代小説―書物・
                      雑誌・新聞―」
第98回 (02.11) 総会

第40回までは、第2土曜日に千代田区飯田橋区民集会室で、第41回以降は第2月曜日に東京・神田の八木書店会議室で開催した。

書物の歴史サイト復刻のお知らせ 2019年8月

本ウェブサイトは、旧書物史研究会の解散後、同会のワーキンググループの方々のご努力により、つくられたものですが、2019年3月末に利用していたサービスが廃止となっていました。また連絡用メールも数年以上無効になっていたと思われます。
2019年7月に、閲覧できなくなっている事に気づき、当時の執筆者、東京製本倶楽部のご協力をいただきつつ、ネット上のアーカイブを復元できる業者に依頼し、回復いたしました。
なお、その間に「用語集」は、多くが辞書等の引き写しであるとの指摘が間接的にあったとのことです。これを受けて内容を削除しております。(ほとんどの事がスマートフォンでも簡単に調べられるようになった状況ですから、大部分の項目は必要ないとも考えます。)
なお、書物史研究会の記録自体は、すでに終了した集まりの記録なので、今後書き直す事はありません。明白な誤字、あるいは脱落などがありましたら、訂正いたしますが、その際は別途注記いたします。
書物史研究会終了後の、重要な知見、あるいは参考文献などは、別サイトに書いて、そこにリンクを貼る形にしたいと考えております。

(文責:河本洋一 元書物史研究会 2023年に一部改稿)

追記
 事情により、今年まで費用の振り込みを委託していた団体にお願いできなくなりました。現在は私個人が管理費の振り込みを行っていますが、すでに後期高齢者となりましたので、維持できなくなる可能性もあります。これをご覧の団体、法人の方で、今後しばらくの間、管理できるという向きがありましたら、ぜひご連絡ください。(2023年9月 河本洋一)


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