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書物史上の重要な出来事について、出来事が発生した地域別に色を変えて記述 しています
(例:日本=
 中国= その他の地域=
また、書物史に関連した歴史的事項(例:メソポタミア文明誕生) はで記述しています


年代

A.D.

1400
15c
1403 明王朝、『永楽大典』(1万2千冊)の印刷を中止し、写本正副2部書写

1410 ●『チベット一切経』(貝葉紙、永楽版)、チベット印刷の嚆矢(中国の永楽帝開版)

1435 ベトナム、『四書大全』を印刷(紙漉技術は3世紀に伝えられていた)

1447 グーテンベルク 児童用教科書『ラテン文法』印刷、また免罪符も印刷す
1450


1453 ロシアに印刷術伝わる

1455 グーテンベルク 『42行聖書』を紙とベラムに印刷グーテンベルク


1457 シェーファー 多色刷り『マインツ詩編』コロフォンと商標の印刷

1469 ●『プリニウス自然誌』刊(べネチア)

1474 ●カクストン版『トロイ物語』、イギリス最初の印刷書物

1476 ラートドルトほかレギオモンタヌス『暦』、タイトルページの創造

1476 アビンドン修道院で免罪符を印刷、イギリスにおける印刷の嚆矢

1481 ●『聚分韻略』(薩摩版)、仏典を除く国書印刷の嚆矢

1489 ドイツのコールベーガー、100人以上の工員、24台のプレス機の印刷所

1492~1502 コロンブス、新大陸発見

1495―1515 アルドの活動期、八折版古典シリーズ刊行は1501年頃

1498 ヴァスコダ・ガ・マ アフリカ南端廻り航路発見

1499 ●アルド版、ペロッティ『豊穣の角』ページ付

15c前後 イタリアのアルド・マヌーツィオ(ca.1450-1515)、ギリシャ古典双書250点刊
~1499 15c初 ●『上卿故実』(宮内庁蔵)、一枚の表紙で包背し、さらに表紙を前後に付す
粘葉装流行の下限か

1500
16c
1500 アルド・マヌーツィオ、小型本(8折判の原型)発刊、鞍に収まる寸法。

1506 この頃、ダ・ヴィンチ「モナリザ」板油絵

1518 ルター『免罪符と神の恩恵に関する説教』刊(2年間で25版)

1522 ルター 『新約聖書』のドイツ語訳刊

1527 ●『医書大全』(阿佐井野版)、医書印刷の嚆矢

1529 ●『御成敗式目』(小槻伊治印刷)、法書印刷の嚆矢

1531 『おもろそうし』第1巻完成、沖縄最古の歌謡集

1534 ルター『旧約聖書』のドイツ語訳刊

1544 ●『声明集』(高野版)、綴葉装1帖

1548 ●『ペスト年代記』(デフォー)、イギリスの近代小説嚆矢
1550


1561 この頃、インドに印刷術伝わる(但し、ポルトガル植民地ゴア)

1563 ●『使徒行伝』、ロシア最初の印刷

1585 『聖書』『地理書』などローマで近世アラビア語書物最初の印刷

1590 カソリック宣教師(ヴァリニャーノ)、ポルトガルから印刷機を運ぶ

1591 ●『サントスの御作業のうち抜書き』、キリシタン版の嚆矢

1592 秀吉、朝鮮銅活字を朝廷に献上 ●『古文孝経』(銅活字後陽成天皇勅版)

1595 ●『法華玄義』『天台四教義集解』(本国寺版)、現存最古の活字印刷本

1596 ●『補注蒙求』(医師 甫庵版)

1597 ●『日本書紀、神代』(慶長勅版)

1599 ●『孔子家語』(伏見円光寺版、家康)

16―17c 古代歌謡『ユーカラ』、琉球王府が記録

16c 琉球に印刷術伝わる
~1599 16c ローマン体発生

1600
17c
1605 ●オックスフォード『ボドレー図書館目録』、図書館刊本目録の嚆矢、神学、医学、法学、
諸学芸の部門に分け、8700点(著者アル ファベット順)

1605 ●セルバンテス(1547-1616)『ドン・キホーテ』刊、ヨーロッパ最初の近代小説

1606 家康、銅活字を日本で初めて鋳造、朝廷に献上

1608 ●『伊勢物語』(嵯峨版)、平仮名交じり文学書印刷の嚆矢嵯峨本

1608 ●『古文真宝』(本屋新七版)、商業出版の嚆矢

1609 イタリアのガリレオ、望遠鏡を試作

1609 ●『こんてむつすむんち』最後のキリシタン版

1639 日本鎖国令

1650 コーヒーハウス(1ペニー大学)、オックスフォードに出現(18世紀初にロンドンで2000軒
詩、小説、雑誌、政治パンフレット等、19世紀60年代から下降)
1650


1657 徳川光圀『大日本史』編さんを命ずる

1665 イギリスのニュートン、万有引力の法則発見

17c ホーン・ブック最盛期
~1699 17c末 この頃、叩解技術が木槌からローラー式へ進歩(オランダの製紙技術)

1700
18c
1716 『康熙字典』成立

1719 フランスのレオミュールが蜂の巣の木質繊維を発見

1722 ●デフォー『ペスト年代記』、英語による最初の小説

1725 貸本屋(会員制)、エジンバラ市に出現

1727 イスタンブールに印刷所、近世イスラム最初の印刷所

1730 ●デルゲ版『一切経』(貝葉、紙本、両面印刷、15×90センチ)

1732 ●『世界誌』刊、トルコの活版印刷嚆矢

1737 フランスのフールモン、『中国の考え方』刊行、漢字を木活字で

1740 この頃、イギリスで貸本屋、本格的に流行
1750


1772 清王朝『四庫全書』を7部印刷

1782 清王朝、『四庫全書』叢書36万冊を書写

1783 ●清王朝、木活字印刷『武英殿シュウ珍版』(罫と文字の二度刷り)

1798 仏のロベール、紙漉き機械発明

1798 オーストリアのゼーネフェルダン、石版印刷を発見

1799 幕府官版始まる、清朝刊本の覆刻、晶平坂学文所、約200部
~1799 18c末 バトルドー(羽子板、折り本を厚紙に印刷)

1800
19c
1807 イギリスの宣教師モリソン、中国に洋式印刷術を伝える

1808 ドイツのクリストフ、ペーパーバックの嚆矢、未裁断、紙表紙の廉価版

1812 グリム兄弟、口承文学を採集、著述発表開始

1815 イギリスのモリソン、『字典』の刊行に彫刻活字を用いる

1816 ●王宮印刷所刊『漢文啓蒙』、金属活字と木活字を混合

1819 塙保己一著『群書類従』完結

1822 エジプトのカイロに印刷所、『千一夜物語』など出版

1822 イギリスで革に代わってクロス、また綴じ付け製本がくるみ製本に変る、以後、糸かがり機ほか製本の機械化がすすむ

1823 シャンポリオン ヒエログラフ(線文字B)解読発表

1835 フィンランドのE.リョンロート『カレワラ』を発表

1838 この頃から下層階級の会員制貸本屋(小売店の兼業が多い、19世紀末に流行)

1842 イギリスのミューディ、安い会費の貸本屋を設立(独、露、中国、インド、エジプトなどに海外支店、蔵書80万冊に成長、マコーリー 『英国史』、リビンストング『アフリカ旅行記』を2400部、雑誌『エジンバラレビュー』を600部など用意し、推定30年間で750万冊の新刊書を購入 したという)

1842 幕府、10万石以上の大名に大部漢籍の印刷を命じる(出雲藩の『南北史』100冊、高松藩の『隋書』25冊

1844 ケラー、砕木パルプを考案、ボロに混ぜる

1847 ヴェルター、砕木パルプを実用化させる
1850


1851 化学パルプ発見

1851 ●『蘭語の通弁』(斐紙両面和装、洋式活字印刷)、本木晶三(父はオランダ商館の通詞)

1860 この頃から、新聞用紙にワラを利用する

1863 前島密、慶喜に「漢字御廃止之義」を建白す

1871 ●『自由之理』(ミル、中村正直訳、木版6冊)、美濃判袋綴装

1873 ●万亭応賀『当世利口娘』木版、半紙10枚とも表紙はこより綴じ
(コヨリ綴じは、太政官の諭告類にも用いられている)

1885 ドイツのグレゴリー「グレゴリーの法則」を発見

19c初 イギリスで3巻本小説(スリーデッカー)の出版形態が定着する(18世紀に複数冊出版始まる)
~1899 19c イギリスのチャンプ・ブック(行商人本)、当初6×2.5インチ、のち4×2.5インチ木版紙表紙、19cには表紙なく折帖のみもあ り、8,16,24,32ページ

1900

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