home

書物史上の重要な出来事について、出来事が発生した地域別に色を変えて記述 しています
(日本=
 中国= その他の地域=
また、書物史に関連した歴史的事項(例:メソポタミア文明誕生) はで記述しています


年 代

B.C.


60万 北京原人、言語を獲得   

50万


2万 クロマニョン人、アルタミラ洞窟に壁画を描く


1万 中国、麻を利用(衣料)


1万 メソポタミア、中央アジアで羊毛を衣料に利用

1万


7500 メソポタミア文明誕生

5000


3300 文字の使用(楔型文 字の起源)楔形文字


4000 メソポタミア、スタンプ印章始 まる


3500 エジプト、ヒエログリフ(神聖文字)


3000 ●エジプト「センドの石文」、現存最古の象形文字・パピルス発見


2500―1500頃 インダス文明誕生


2500 ●「プリスのパピルス」(ルーブル美蔵)、ヒエラティック、道徳教訓書・現存最古のパピルス


2500 ●メソポタミアのシュメールの遺跡から円筒印章出土(文字はタテ書き)
楔型象形文字体系完成、600字(表意、表音文字として利用)アッカド等諸民族で使用される


2350 アッカドのサルゴン王碑にインダスの船が金、銀、銅を運んできたと記す


2000 ●『洪水伝説』(粘土板)ノア方舟伝説(『旧約聖書創世記』6章以下)の原型か
表裏3欄、全261行
20c 1999~ 20c ●『アニの教訓』、エジプト出土、パピルス、書板

20c ●「ハラッパ文字」、インド出土粘土板

20c ●『シヌヘの物語』、パピルス及びオストラコン(陶片)に記す

1899~ 19―17c ●『人間の創造』(物語)シュメールの粘土板タテ37ヨコ22センチ粘土板の表裏に全71行


18c バビロニア『ハムラビ法典』(象形文字)
3欄(中央の欄はシュメール語テキスト、右欄はアッカド語訳、左欄は音符か)


1800 エジプトで亜麻、木綿を利用

1500
15c
1500~1350 アルファベット発生

15c 甲骨文字甲骨文字
12c
1280 羊皮紙(パーチメ ント)の巻物、エジプトのテーベから出土
1199~ 12c トロイア戦争


1000 エジプト、ヒエラティック発生

1000
8c
8c末 ギリシャ、アルファベット文字使用開始

8c頃 叙事詩『イーリアス』『オデュッセイアー』成立
ワックス板(タ ブレット)ギリシアに見られる

8c ●「毛公鼎」、器の内側に497文字、青銅器中、文字数最多


7c ●メソポタミア神話『ギルガメシュの叙事詩』(粘土板)エジプトから出土


600頃 ●『ラピスニゲル』、古代ローマラテン語碑文の最古

500
5c 499~ 5c末―4c末 黙読の発生 エウリピデスの『ヒッポリュトス』、声を出さずに手紙を読む
アリストファネスの『騎士』、デモステネスが声を出さずに「書き板」を見る

444 ●「楚の竹簡」、湖北省曽侯墓より出土
4c 399~ 4c ●『オルフェウスの詩』、ギリシャ(マケドニア)出土最古のパピルス

4~3c ●長沙出土「遣策」(竹材)、現存最古の簡柵

330 アレクサンドロス、バビロンを征服
3c 299~ 3c ●インド奉献石板浮き彫り絵にサンスクリット文字、インド現存最古の文字資料

263 エジプト、パピルスの輸出を禁止

221 秦の始皇帝、中国統一 文字を小篆に統一

219 秦始皇帝刻石(石碑の起源)を全国6ヶ所に建てる
2c 199~ 2c中期 放馬灘紙(麻紙)、地図を書く

2c初 ●馬王堆出土『周易』 『老子』甲、乙本ほか、現存最古の帛 書

125~AD68 ●「死海写本」(イスラエル博蔵)ヘブライ語・ユダヤ経典(イザヤ書などの旧約聖書)

100
A.D.
1c
3~24 ●プリニウス『博物誌』(37巻)

57 「漢委奴国王」金印授かる

74 現存する最古の楔形文字(天文、暦編学のテキスト)
~99 1c  ●デモステネス『使節論』(大英博蔵)、現存最古の皮紙冊子断簡

100
2c
100頃 『新約聖書』成る

100 部首別字書「説文解字」15巻成立

105 蔡倫、紙を改良

121 漢、匈奴を制圧、敦煌以下河西四郡の直轄地を置く

2c 西域人・シルカセン、仏典を漢訳す『道行石経』漢訳仏典の最古の記録
~199 2c エジプト、古代文字をやめ、ギリシャ文字採用
3c
256 ●『譬喩経』(書道博蔵)、現存最古の紙

3c初 ●「チェスター・ビーティー写本」(パピルス冊子)
4c
317 4寸幅の印に120字を彫り、地面に捺すという(「抱朴子」)
~399 4c 三重県片部遺跡出土の土器墨書「田」、日本最古の文字
5c
401 後秦、鳩摩羅汁を長安に招く

404 東晋の恒玄、簡牘を用いることを禁止し黄紙を用いさせた

432 キリスト教、アイルランドに伝わる

471 埼玉県稲荷山古墳出土鉄剣銘(115文字)

5c 千葉県稲荷台一号噴出土王賜鉄剣銘(12文字)
~499 5c 大文字アンシャル体発生

500
6c
503 和歌山県墨田八幡宮人物画像鏡銘(48文字)

513 ●敦煌出土『華厳経』(大英博蔵)の巻末に黒印あり、紙に記された最古の印章

551 ●太原洞窟『華厳経』石経、仏典石刻の嚆矢 

589 霊裕、宝山石窟に仏像及び『法華経』ほか経文を刻む

6c ●ギルギット文書 紙がインドのカシミール地方まで伝播する
~599 6c前期 ベネディクトウス(480~547)、修道院を多数建てる、また戒律を作る

600
7c
605 ●河北房山石窟『一切経』石経、完成は11世紀

607 法隆寺薬師如来光背銘、一部が日本語の語順になっている(「造寺薬師像作」)
寺の建立は607年とされているが、像は7世紀末の再建時と考えられる。

629―45 玄奨、インドへ求法、526巻の仏典を将来す
650


654 太宗筆「温泉銘」(行書体)を拓本に取る(敦煌出土、現存最古の拓本。)

660 王玄策、印仏を伝える

670 「倭国」を「日本」に改める(『三国史記』『新唐書』)・大和朝廷、『庚午年籍』作成

671―95 義浄、インドへ求法、印仏を伝える

673 川原寺にて『一切経』が書写される一切経

686 ●『金剛陀羅尼経』1巻 現存する最古の日本人写経

689 中国、則天文字制定

697 キリスト教、イギリス布教始まる

698―721 アイルランドのリンディスファーン修道院で装飾福音書制作
(ラテン語258葉 マタイ、マルコ、ヨハネ福音書)

638 唐の太宗、『五経正義』(儒教の注釈書)の撰定を命ず
~699 7c後半 経典の書写が行われる

top   home  8c-14c  15c-19c